2012-01-01から1年間の記事一覧

おじやの半生物語「2010年編」その6

その日集まったメンバーに「公式ドッジボール」の 楽しさをこれから伝授していかなければならない。 しかし、見事に人の言うことを聞かなさそうな 連中が集まった。中学時代に落ちこぼれて謹慎を 食らったもの、タバコを吸うもの、不登校だったもの。 なかな…

おじやの半生物語「2010年編」その5

そのメールには各自の通学校や部活経験等、事細かく 書かれていたが・・・いわゆる「進学校」に通っているものは 一人もいない・・・。「おちこぼれの集まり」になりそうな 予感が否めなかった。だが、そこにおじやの理想形が あった。かねてからドラマ「ス…

おじやの半生物語「2010年編」その4

そのお好み焼き屋に入る前に、待ち合わせ場所に選んだのは 「オジヤフレンズ」の練習や遠征時の集合場所として よく利用した「松島公園」・・・。おじやが到着すると すでに二人が居て、久しぶりの再会を果たす。 その後お好み焼き屋に移動して、懐かしさや …

おじやの半生物語「2010年編」その3

そのメール内容は・・・妻からだった。「仲裕也君がうちに来て、 手土産をもってきたよ、また連絡してあげて」とのことだった。 おじやは「は?今頃いったいなんなんだ?」と思った。 この少年はすでにこのブログにも登場しているが、 四箇郷オジヤフレンズ…

おじやの半生物語「2010年編」その2

その中学の時の同級生と話し込んでいるうちに、 「なあ、おっくん、同窓会やれへんか?」と言ってきたのだった。 もともと「懐古主義」なおじやだからすぐ食いついた。 「じゃあ、とりあえず会える奴で先に会って計画を 進めていこう!」ということで、近所…

おじやの半生物語「2010年編」その1

また、ひとつ年が明けて2010年を迎えた。 「アニ探のキズナ」を再確認できたおかげで、ドッジボールからは 徐々に離れていくおじやがいた。とは言っても元アニ探メンバー とは頻繁に会うわけではなく、だいたい4か月に一度くらいの ペースで・・・って感じで…

おじやの半生物語「2000年代後半編」その17

「四箇郷オジヤフレンズ」を辞めて、おじやがやったこと・・・ それは完全なる「決別」である。この4年間でかなりの 思い出の品ができたがそれをどうするか悩んでいた。 数えきれない写真、練習試合や大会のDVD、子どもたちと おそろいのユニフォーム、ス…

おじやの半生日記「2000年代後半編」その16

何とか必死でみんなと合わせていこうと試みたが、 どうしても無理だと分かったので今度は完全に「引退」を 決意し、それをスタッフに告げた・・・。その場で 「亜早原」には「僕は、あなたとは相性が悪すぎる」 そう言い放ち、「弐位実」にも「手のひらを返…

おじやの半生物語「2000年代後半編」その15

抜け殻になりかけていたおじやは、「辞める決心」を 伝えるべくスタッフに集まるよう声をかけた。 その行為ですら「おっくう」でしかなかったが、仕方あるまい。 そのおじやの「辞める決心」を伝えたところ、 意外にも「辞めずに続けてほしい」という返事が …

おじやの半生物語「2000年代後半編」その14

それまでのおじやのハイテンションからは考えられないくらい サゲサゲになっていった。以前のように3人のスタッフで 和気あいあいやっていたころが懐かしく感じられる・・・。 たった一人のためにおじやは谷底に叩き落された。 しかも直接的には手を下さない…

おじやの半生物語「2000年代後半編」その13

関西大会を完璧なコンディションで迎えるはずだったが、 大きくおじやの精神を錯乱させる出来事が 起こり始めたのだ。その出来事が起こり始めたのが2月15日。 その前日におじやは6年生たちの頑張りを称えようと 食事に招待した。その席上は盛り上がり 明日に…

おじやの半生物語「2000年代後半編」その12

和歌山県の頂点を決める戦いがいま、はじまった。 さすがに歴戦の王者、「岩出ガメラーズ」・・・ 簡単には勝たせてはくれない。それでも互角の戦いを 繰り広げる・・・第1セットはサドンデスに突入するも、 惜敗。2分間のインターバルがあり、選手たちを落…

おじやの半生物語「2000年代後半編」その11

悔しかった夏の大会が過ぎ去り、子どもたちも 厳しい夏の練習を乗り切り一回り成長を感じるように なった頃、一人の選手が、「今日はお父さん来るらしいで」 そう言って笑っている。おじやは親が出てくるのは あまり好ましく思わなかったのだが向こうからく…

おじやの半生物語「2000年代後半編」その10

新しい「オジヤフレンズ」が始動してすぐに キャプテンのセイヤが無断欠席するなど先行きの 不安な船出になってしまった。「なんとかして キャプテンとしての自覚を芽生えさせなければ・・・」 そう思ったおじやはセイヤを呼び出し近所のお好み焼き屋で 説教…

おじやの半生物語「2000年代後半編」その9

新しい「四箇郷オジヤフレンズ」が動き出す前に、 PTA会長としての最後の大仕事が待っていた。 「卒業式」である。おじやは会長として挨拶をしなければ ならないのだ。元来、口下手であるから何を話せば いいのかわからない・・・。しかし「さすがは、お…

おじやの半生物語「2000年代後半編」その8

関西大会に駒を進めることになった我が「四箇郷オジヤフレンズ」。 今年は地元和歌山のビッグホエールでの 開催ということもあり応援の数も多い・・・。 「みっともない試合はできないな・・・」 そんな不安を抱きながら試合に臨む・・・。 関西大会は事前に…

おじやの半生物語「2000年代後半編」その7

2008年・・・この年はおじやにとっても、「オジヤフレンズ」に とっても「勝負の年」だと思っていた。 春の大会はベスト4に入れば関西大会に駒を進めることができる。 そこでそこそこいい成績を取れれば、娘も卒業するし 引退も考えていたのは事実である。 …

おじやの半生物語「2000年代後半編」その6

2007年の7月・・・気合を込めて「オークワカップ」に 参戦する・・・予選リーグは1位通過で 決勝トーナメントに・・・出場するも、トーナメント 2回戦で去年痛い目を見た「丸栖ホタローズ」が立ちはだかる。 いやな予感が胸をよぎる。やはりこのチー…

おじやの半生物語「2000年代後半編」その5

新年度になりチームも一新された。 今年には期するものがある・・・。 練習試合も昨年よりは多めに組むようになっていった。 なかでも岩出ガメラーズさんのところで出会った大阪の 「チャンピオン・キリフィッシュ」というチーム。 以前、おじやが大会で見て…

おじやの半生物語「2000年代後半編」その4

第1回のGESカップ・・・このチームでの最終公式戦が行われた。 調子よく予選を突破し、決勝トーナメントヘ進んだ。 予想通りに強豪チームが勝ち進んでいく・・・ いつの間にか我が「四箇郷オジヤフレンズ」もその中に 入っていたのが信じられなかった・…

おじやの半生物語「2000年代後半編」その3

時は2006年12月。県外からの招待チームを交えての試合が 行われることになった。「少しは戦えるだろう・・・」 そう思っていたのだが、その思いは瞬く間に崩れ去った。 パスの速さ、アタックの強さ、キャッチのうまさ、 気合の入り方。まるで違う・・…

おじやの半生物語「2000年代後半編」その2

ようやく、我が家も落ち着きを取戻しおじやも監督業に 集中できるようになった。2回目の「オークワカップ」挑戦・・・ 予選リーグを経て決勝トーナメントに進むのを夢見てた 我々の努力が実を結ぶ日がやってきた。予選第一試合に 勝利した我々は気分を良く…