おじやの半生物語「2000年代後半編」その15

抜け殻になりかけていたおじやは、「辞める決心」を
伝えるべくスタッフに集まるよう声をかけた。
その行為ですら「おっくう」でしかなかったが、仕方あるまい。
そのおじやの「辞める決心」を伝えたところ、
意外にも「辞めずに続けてほしい」という返事が
全員から帰ってきた。今思えば彼らには「想定内」の
出来事だったのだろう。確かにこの時点では、全く未練が
ないわけではなかったのだが・・・。その場では答えは
出さずに妻にも相談した。「やりたいようにやればいい、
子供たちと楽しくやりたいんやろ?」長考の末、
続けることを決心した・・・。しかし、元のようになる
保証は全くないのだ。とりあえず続けることになり、
6年生たちの「卒部式」を迎えた・・・。その席上で
また、おじやの精神を壊そうとする出来事が起きた。
おじやには全く相談もなく式次第が進められていたことだ。
しかも「監督」であるおじやを差し置いて「弐位実」がいきなり
「カンパ〜イ!!」。一瞬、頭が真っ白になった・・・。
その後、おじやは離れたところに座り込み、
「こんな状態で続けられるだろうか・・・」不安ばかりが、
おじやを襲う。6年生を送り出し、新たなチーム体制が
スタートした。そして1か月がたち、大阪で大会が開かれたが
やはりスタッフ間のギクシャク感は拭えず(おじや以外は
まとまっている、いわゆる四面楚歌状態)、それが
子どもたちにも伝わったのか予選敗退・・・。その時に
「亜早原」が「監督がおかしいから負けたんですよ」・・・
微妙に本音が出始めた瞬間だった・・・つづく。