おじやの半生物語「2010年編」その4

そのお好み焼き屋に入る前に、待ち合わせ場所に選んだのは
「オジヤフレンズ」の練習や遠征時の集合場所として
よく利用した「松島公園」・・・。おじやが到着すると
すでに二人が居て、久しぶりの再会を果たす。
その後お好み焼き屋に移動して、懐かしさや
昔話に花が咲く・・・。(ちなみにこのお好み焼き屋は
豪快なおばちゃん2人と派手な化粧をした若奥さんとで
切り盛りしている居酒屋風お好み焼き屋である)
ドッジボールをもう一度」
という彼らの思いは結構真剣だったようだ。しかし、
はたして高校生にドッジボールをやろうというやつらが
いるだろうか?とにかく試合ができる人数が集まら
なければどうにもならないので、「もし、
10人集めることが出来たら協力しよう」ということになり、
店を後にした・・・。その日から数日は、
「不安と期待」が入り混じった
複雑な気持ちだった。完璧にドッジボールから
足を洗うと誓ったはずだったのに・・・・という気持ちと、
おじやを追い詰めた奴らに対しての「復讐」
という気持ちもなかったと言えば嘘になる・・・。
特に物理的に何かをしたり、
黒魔術で呪ったりということではなく、おじや的には
ドッジボールの恨みはドッジボールで返す・・・」
そんな気持ちが芽生え始めていたのかも知れない。
そして・・・一週間後・・・・裕也から
「人数が集まりました」というメールをもらい、
再び、おじやのドッジボール人生が
始まろうとしていた・・・まさしく捨てる神あれば
拾う神あり・・・そう思ったおじやだった。
彼ら二人はどん底に沈んでいたおじやに手を
差し伸べてくれたのである・・・つづく・・・。