おじやの半生物語「2000年代後半編」その7

2008年・・・この年はおじやにとっても、「オジヤフレンズ」に
とっても「勝負の年」だと思っていた。
春の大会はベスト4に入れば関西大会に駒を進めることができる。
そこでそこそこいい成績を取れれば、娘も卒業するし
引退も考えていたのは事実である。
勝負の大会がはじまり、予選はストレートで勝ち進み
決勝トーナメント進出・・・。今までとは違い、調子がいい。
ベスト4を目指すべく対峙したのは全国出場経験の
「三石ポチャ王ズ」。息もつかせぬほどの
シーソーゲーム。残り30秒で、2人差。
「また、今年もベスト8で終わってしまうのか・・・」
そう思った瞬間、外野からのアタックが決まり、
サドンデス勝負に突入・・・。「よし、風はこっちに来ている」。
その思い通り、勝ちを収めベスト4進出。
これで関西大会出場を決めた・・・。いよいよ、
未知数の準決勝に駒を進めた我々は不思議と緊張感はなかった。
僅かの休憩時間の間にすでに関西大会進出を決めている
大阪から応援に来てくれた「チャンピオン・キリフィッシュ」の
選手や監督にアドバイスをもらい、コートへ・・・。
相手は全国出場常連の岩出ガメラーズ・・・。
練習試合でもほとんど勝てたことがない。しかし、
この日の「オジヤフレンズ」はいつもと違い、まとまっていて
自分勝手ではなかった(笑)あのガメラーズ相手に一進一退を
繰り広げていく・・・。そしてまた前回同様に
サドンデス勝負になり、外野からのアッタクが
相手をとらえた瞬間・・・。おじやは感動を抑えきれず
涙があふれ出し、叫んだ・・・。
そして余韻に浸る間もなく決勝戦を迎えた。
相手は岩出の小学校内のチームでとても
小学生とは思えない風貌の選手が3人いる攻撃型のチーム。
それでも対等の勝負を繰り広げる選手たち・・・。
決勝は3セットマッチでともに譲らず1セットづつゲット・・・。
運命の第3セットを迎えるが・・・わずかの攻撃力の差で
敗戦。しかし、準優勝という輝かしい記録で幕を閉じた県大会。
いよいよ、関西大会に駒を進めることになり、選手一人一人にも
成長の跡がうかがえる・・・。このとき、おじやは
「こいつらと歩いた3年半を誇りに思う」・・・。
そう思いながら県立体育館を後にした・・・。つづく・・・。