おじやの半生物語「2010年編」その7

厳しい公園練習を繰り返していたが、やはり大変だった。
基本的にはおじやも一緒に練習している・・・が
やはりブランクが長いせいか、あくる日の筋肉痛が
ハンパじゃない!でもドッジボールに燃えていた
あのころが鮮明に思い出されてくる・・・・。
そして1か月余りたち、体育館が使用可能となった。
おじやは、予定の時間より30分早く到着して
体育館の中に一人佇み、物思いにふける・・・。
「まさか、再びここでドッジボールをすることに
なるとは・・・。」そんな思いが駆け巡る・・・。
「二度とあんなミスはしね〜ぞ」そう心に
誓ったのであった。練習がはじまる・・・やはり公園とは
違い快適である。そして来週は和歌山で
大会が開かれる・・・。一般のドッジレベルは
知っていたから当然勝てるつもりではなかった・・。
ただあまりの差にメンバーたちがやる気をなくさないか
だけが気がかりだった。ここで思い出したことを
ひとつ・・・。大会参加を決めたおじやは
小学生のドッジボール大会が行われた場所に出向いた。
以前お世話になっていた協会関係者に
一般チームとしての参加を報告するために・・・。
もちろんそこには二度と会いたくない亜早原と弐位実が
来ているため顔を合わせないように時間をずらした
ことは言うまでもない・・・。協会長さんや
関係者に挨拶し、「ひさしぶりですね〜」
「きっとまた戻ってくると信じていました」などという
ありがたい言葉をいただき帰ろうとした瞬間、
見覚えのある車のナンバーが・・・「亜早原・・・!」。
おそらく忘れ物を取りに帰ってきたのだろう。
向こうも気が付いていたとは思うが、いまさら
顔を会わせても怒りを思い出すだけだから、
下を向いたまま走って車に飛び乗り、
その場を後にした・・・。そして、大会の日を迎える
ことになった・・・つづく・・・。