おじやの半生物語「2000年代前半編」その8

ある日、娘が突然さびしそうにおじやに訴えた。「私、ヘタやから
休憩時間にドッジボールに入れてもらえやん・・・。」
「うまくなりたいんか?」「なりたい!!」その日から
特訓が始まった。休みの日は近くの公園に行き、キャッチの
練習を始めるのだが、怖がって逃げてばかり・・・。
おじやは「アホか!逃げてばかりで上手くなれるか!!」
怒鳴り声が響く・・・。1か月ほどたったころには、どうにか
遅く投げてやると取れるようになった。
するとうれしくなったのだろう。
クラスの友達にも声をかけて公園に集まるようになってきて、
おじやが全員の面倒を見るようになっていた。
いつの間にやら人数は多い時では20人くらいに達していて、
立派に試合みたいなこともできる人数に膨れ上がっていた。
そんなある日、新聞に目を通していると、
「オークワカップ」という、ドッジボール大会があることを
知り嫁に相談してみると
「せっかく人数集まってるんやから思い出つくりのために
出てみたら?」その言葉を軽く受け止め、
出場することを決意する。さっそくおじやの出場メンバー集めが
始まった。結局、娘のクラスから17人と、
4年生1人の18人が集まった。大会が開催されるのは
2005年7月。この日まで少しは練習のようなものを
しなければ・・・と思い、小学校の校長先生に体育館を
借りれるように直談判して、渋々ながらも月に1回、第3土曜日に
借りれることが決まった。「まあ、なんとかなるやろ・・・」
公式の競技ドッジボールを知らないおじやは気楽に遊びのような
感じで練習していた。そして、ほとんど上達しないまま、
大会の日を迎えるのであった・・・つづく・・・。