おじやの半生物語「90年代後半編」その6

「死の宣告」にも似たこと・・・それはまさしく「神の悪戯」・・・。
1歳半の検診で医者に言われたこと・・・
それは・・・「この子は自閉症です」・・・。「自閉症」?
おじやには意味が分からなかった・・・。自閉症と言ったら
引きこもりで部屋から出ないやつのことじゃ・・・?
あまり気にせず、その時は帰ったが後で「自閉症」について
調べた。そこにはこう書かれてあった・・・。
自閉症とは、生まれつきの脳機能障害で様々なパターンがあり
知的障害を伴う「カナー型」や知的に問題のない「高機能自閉症
や「アスペルガー症候群」・・・。息子は「カナー型」で、
特徴としては、危険が分からない、パニックを起こす、
他人とのコミュニケーションがとれない、
感覚的な遊びをする(つま先で立ったり、自転を繰り返す)、
重度になると一生言葉が出ない場合もある・・・。
おじやと妻は幸せの絶頂からまさに「奈落の底」に突き落とされる
こととなった。こんな状態ではサークルも続けていく気には到底なれず
おじやが命を懸けるほどに愛した団体「アニメ探偵団」を
辞めることにした。そして、これから健常児を育てている親には
到底わからない「地獄」を歩んでいくことになる・・・。
さすがのおじやもこの時ばかりは「神」を恨んだ・・・つづく・・・。