おじやの半生物語「90年代後半編」その4

この頃になると、サークル内でも「派閥争い」のようなものが
勃発し始めた。おじやを中心とした「酒と遊びを中心とした
アニメサークルらしくない集まり」と「同人誌やゲームばかりといった
真正のオタクの集まり」に別れて行ったのだ。
編集会議の席上においても二つに分類されている状況であった。
だんだんおじやも疲れ始めていたのだ・・・・。
それに娘が出来るまでは妻も参加していたので
おじやのフォローに回ってくれたりして助かっていたことも
しばしばだった。イベントとかも別れて行うことが
多くなりつつあった。当然、どちらにも参加する者もいたが
それを責めるつもりなど毛頭なかった。そして、定期的な
行事の数々もなんとなくやってた・・・ような気がする。
そんな時に何とか現状を打破出来るような協力的な人物が欲しくて
募集に踏み切って集まった中におじやがこの「ANITAN]という
サークルを辞めなければいけない状況になる媒体となる女性
「春日野梛」が入ってきたのであった。もちろん彼女が
悪く何かをした・・なんてことではなくおじやの人間としての
甘さ、愚かさを露呈した形になったのだ・・・。彼女はおじやに
とって「天敵」というべきオタク女子。その彼女とおじやが
「無二の親友」と信じていた「岡崎一樹」と付き合うことに
なったのだ・・・。その時を境に彼はおじやの派閥から
オタク派閥に移行していったのだ。これはおじやにとっては
とてつもなくやる気を損なわれ、胸を抉られるような出来事であった。
その後、生きた屍っぽくなったおじやだったが、1998年の8月に
二人目の子どもが誕生することになる・・・。つづく・・・。