おじやの半生物語「中学校3年生編」その4

ようやく、勉強する気になったおじやは、進学校に通っている
兄に「即席家庭教師」を依頼して、日夜猛勉強・・・
の予定なのだが中二から引きずっている「としみ」ちゃんの
ことが頭から離れずにもがき苦しんでいた。
・・・「そろそろ、ケリをつけないとな」・・・
おじやは玉砕覚悟でラブレターをしたため、翌日に本人に手渡し。
その2日後に返事が返ってきた。その内容は・・・
「あなたの気持ちは嬉しいんだけど、(中略)今度私に
愛の告白をしてくれる時はどうか、自分の口で直接言ってくださいね」
と書かれていた。
結果はある程度予測できていたが、残念でしたね。
「これで、勉強に集中できる」そう言い聞かせながら
おじやは一晩泣いた。事実上、「としみ」ちゃんとは
永遠のお別れだが・・・なんと、この25年後に劇的な再会を
果たすことになるのだ。さて、受験勉強を始めたものの、
行く高校は未だ未定・・・。
おじやの学力でも行ける「イーストハイスクール」は男女共学で
魅力的だが、その後を考えると大変だと周りの人たちに諭された。
大学に行く気は全くなかったから、レベルの低い普通科
出ても就職がない・・・ということで、地元の「工業高校」に
進むことを決意したのであった。・・・つづく・・・。