おじやの半生物語「中学校2年生編」その3

有意義な毎日を過ごしていたおじやに
信じられない朗報が舞い降りた。「としみ」ちゃんから
映画に誘われたのだ。
ホラー映画で「サスペリア」だった。
普通ならば二つ返事で受けるところだが、
中二のおじやはバカだった。小遣いが無くなったことを
理由に断ってしまったのだ。
誰かに借りて・・・・という考え方は出来なかったんだろうかねえ。
また、別の日に「かぐや姫のLPを貸してほしい」と言われて
貸したことがあった。三日ぐらい経って返してくれたときに
「何か手紙でも入っていないかな?」とレコードのジャケット
の中を探しまくった(笑)告白は出来ず、良い友達のまま
時は流れたが、「まだ、昔の彼氏を引きずってる」という
噂がおじやの耳に入ってきたのだ。さすがにショックを受けましたねえ。
少し、自分を見つめなおそうと彼女から距離を置こうとした・・・。
積極的に他の女の子と話してみてもなかなか、頭から離れない。
そんなある日、げた箱で中1の時に好きだった「たかこ」ちゃんが
おじやを待っていた。そして「つきあって・・・」なんと
おじやが告白されたのだ!ガ〜ン!しかしこの時のおじやの
頭の中には「としみ」ちゃんだけなので、成立しなかった。
「タイミング」が良ければなあ・・・恋とは上手くいかないものである。
そして、「としみ」ちゃんと離れる時が来た・・最終学年の
「受験生」になるのだ。・・・つづく・・・。