おじやの半生物語「小学校高学年編」その15

楽しかった修学旅行を終えると、秋は深まり冬を迎える。
このころには、新聞配達でたまっていたお金があったので
自転車をバージョンアップすることにハマっていた。
ハンドルを変え、スピードメーターや電子フラッシャーを
取り付けたりした。(今、そんな自転車を見ませんね)
自慢の自転車で友人4人でサイクリングにもよく行った。
ある日、「ひとし」君が「ちょっと遠いけど安い散髪屋
があるからいかへん?」と言ったので、
みんなで一緒に行くことになった。
そこはなんと・・・「刑務所」!某オンライン事件の
伊藤素子が入所していた女子刑務所の中にあるいわゆる
「更生施設」のようなものだった。
確かに他の散髪屋に比べても格安!たしか500円だった。
みんなが刈り終え、帰ろうとしたらいきなり雨が降ってきた!
「どうしょう?」そう思っていると、刑務所の人が
ゴミ袋をカッパ代わりにくれた。今では使っていない
水色の袋だった。往復で1時間くらいかかったが
ちょっとした冒険になって楽しかった。
そして・・・その16年後にその刑務所がある地区で
住むことになるとは思いもよらないおじやだった・・・つづく・・・。