おじやの半生物語「小学校低学年編」その3

はかなく散った初恋から立ち直り、3年生になった。
担任は奥村先生という「恐怖」で児童を支配する
世紀末覇者のような女の先生だった。
このころ「日本酒のフタ」を集めることに燃えていて
街中をさまよった。日本盛、世界一統、大関、白鶴、
菊正宗、白雪、大東一、長久、
白鹿、黄桜・・・等々。今思えば笑える趣味だった。
このときは成績が最悪で、よく叱られた。
マジンガーZの「ジャンボマシンダー」が
欲しくてたまらなかったので、
「成績が上がったら、買ってやる」という約束を取り付けたが、
いつも三日坊主。成績など上がるはずもなく、
泣く泣く諦めた記憶がある。
自分の部屋もできたというのに、宿題以外の勉強など全くしなかった。
小学校は落第がないので、そのまま4年生になれた。(当り前か…)
そしてまた・・・「小さな恋の物語」が始まろうとしていた。